学校からのお知らせ

平成28年度 校内グループ研修の報告
2017年03月24日

 本校では、視覚障がい教育に必要なスキルについて、テーマごとに先生方がグループで研修を進めています。

 本年度は、以下のテーマに分かれてそれぞれ研修を深めました。

 以下、テーマと研修内容の概要です。

点字指導グループ
 昨年度までは教職員が点字の基本を学ぶための研修内容だったが、本年度は児童・生徒向けの指導方法を学習していく内容とした。点字指導の基本的なノウハウを学んでいくとともに、各学部の実践事例も出し合い、研修を深めた。
とくに、実践事例では、児童・生徒の目的や性格、理解度などを踏まえ、とても指導が工夫されていた。手作りの教具も多くあり、指導上参考になった。同時に、生徒が実際に受ける点字の習得練習を受けてその効果や、課題について検討した。
 全体を通して、基本となるテキストや指導法の概要を知ることができただけでなく、学部を超えての指導状況と内容を知ることもでき、大変有意義な研修となった。

歩行指導グループ
 本年度の研修では、弱視児・者に対する白杖歩行に関して、所持する意義、利用することによるメリットを学ぶことと、具体的な使用法について、動画製作を通じて研修を深めた。また、児童生徒の白杖使用に関する意識調査を行い、弱視児・者の白杖歩行に関する資料を作成し、今後の指導、継承に役立てることとした。
 動画の製作の過程では、歩行の動きとナレーションのタイミングを合わせ、映像に後で音声や字幕を挿入して編集することができ、分かりやすい資料が製作できた。今回は基本的な動画を製作したが、これから危険な場面や特殊な歩道での使い方など、具体的な事例を構築し、弱視者がより白杖の必要性を実感できるような資料を製作していきたい。
 アンケートにより、白杖の携帯に関する意識調査を実施し、実態把握を行うことができた。結果として、弱視者のほとんどが白杖の必要性は認めながらも、実際には携行していないことが明確となった。他機関の歩行訓練士等と連携し、校内での歩行指導を行うことも必要である。今後、白杖を携行する必要性を指導するための方法などを検討していきたい。

弱視教育グループ
 今年度の研修では、弱視児・者に対する日頃の指導で課題と感じているところをグループ内で共有し、指導の参考になるような内容を企画して実践した。
 具体的には、弱視児の擬似モデルを設定し、実態把握(基礎疾患、視機能の状態など)の方法(近距離視力、遠距離視力、最大視認力、フロスティック視知覚検査など)を確認した。さらに、シミュレーションレンズを活用して、モデルとなる子どもの見え方を体験することで、学習上や生活上の困りを把握することにも努めた。
 さらに、iPadを活用した指導の方法も検討され、その効果と課題についてもグループ内で共有することができた。

重複障がい児・者教育グループ
 昨年度まで、手作りスイッチやおもちゃの改良・制作に取り組んできた。今年度は、学習や生活の中で、子どもたちの力になる機器を作ることはできないかという視点で考え、機器の製作に取り組んだ。実践の中で、タブレットを活用した教材を大分工業高校の協力のもと、、製作すること、本校ではスイッチをつなげて「しゃべる時計」を製作に取り組むこととした。
 研修を通じて、スイッチ教材の活用方法を学ぶことができた。また、大分工業高校へは、タブレットをタップする機器の製作を依頼し、連携する関係ができている。来年度、再来年度も協力してくれるという言葉をいただき、来年度以降の取り組みもしっかり行い、子どもたちにとって有効な機器の作成ができるよう取り組んでいきたい。

生活指導グループ
 これまで生活指導では全盲者に対しての掃除機のかけ方、食べやすい弁当の選定法を研修してきた。昨年に引き続き生活自立をする上で、よく遭遇し、且つ、他人には依頼しにくい「ボタン付け」についての研修を行った。特に、「全盲生徒に対する指導法」を研修することとした。視覚障がい者向けの裁縫道具を使用しての取り組みを進める中で、道具に対する練習の必要性や全盲生に対する指導の課題などを共有することができた。今後は、動画による実践記録の保存や、寄宿舎等の実際の生活場面への導入を進めていきたい。

ICT教育グループ
 今年度の取組みでは、まず、視覚障がい者がよく利用する「DAISY」の活用とその方法について、研修を深めた。内容としては、「DAISY」機器使用方法の確認や音声ファイルの編集等を行った教材の作成方法を学んだ。また、「iPadをTV・モニター・プロジェクターに接続しよう!by盲学校編」ということで、iPadを接続するメリット・方法及び使用する道具等を有線と無線毎の実演を交えての研修では、。有線でのメリットデメリット、無線でのメリットデメリットはもちろん、実際に学校にあるアダプターで操作しながらの研修を行い、理解を深めることができた。

 グループ研修の内容は以上です。
 
 今後も、校内で学んだ研修内容等を本校ホームページでも紹介していきます。

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