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校長あいさつ

美しい草花がうららかな春の日差しに映え、生気みなぎる季節となりました。

 

この度、臼杵支援学校の校長として着任いたしました 若林史子(わかばやしふみこ)と申します。昨年度まで、大分県教育センター(教職員の研修施設)で特別支援教育部長という仕事をしていました。

臼杵支援学校は、今回で3回目の赴任、通算16年目の勤務となる思い入れの学校です。また、この臼杵支援学校がわたくしの特別支援教育の出発点でもあります。この地に再び校長として勤務できることをとても嬉しく思っています。

さて、1回目の赴任では、高等部が設置されたばかりであり、佐伯市や竹田市からも多くの児童生徒がスクールバスに1時間以上乗車して通学して来る時代でした。教室数が不足し、広い教室をパーテーションで仕切って、教室数を確保していた時代です。

そして、2回目の赴任となった令和元年、児童生徒数の減少に驚いたとともに、学校の活性化を早急に図るための施策が必要だと感じ、本校の県下一広い農場の活用と地域の良さを活かした『地域とともにある学校づくり』に着手しました。

そこで、始めたのが地域資源(竹)と地域人材を活用した工作づくり(昔の遊び)と地域人材(地場産業で働く方々)を活用したみそ作り・作成したみそを使った郷土料理(団子汁)づくり、学校内・学校外の販売です。うれしいことに、地域の皆様のご理解とご協力を得ながら、今のそのことは受け継がれ、本校の伝統的な行事の一つとなっています。

また、防災教育では、これもまた地域の方々の炊き出しによる食事の提供を児童生徒は体験することもできています。

本校高等部を卒業した生徒の多くは、地域で暮らします。地域の方々に本校の児童生徒のことを知っていただくこと、地域の方との協働による学習活動を行い、そこでの触れ合いや達成感を共に味わうこと、また、自然災害等での緊急時には声をかけていただき、共に非難し、助け合える人間関係づくりを行うことを目的とし、学習活動をさらに進化させていきたいと思います。

 

日々の学習においては、UDL(学びのユニバーサルデザイン)の視点に立ち、児童生徒の実態に合わせた多様な学び方に応じた指導・支援の充実を図り、自己選択・自己決定ができるようにしていきます。これまで児童生徒が学びづらいと感じていたことに対し、『分かった』『できた』といった児童生徒の自己達成感が得られるよう、ICT機器等を活用した学習活動を推進し、児童生徒が主体的に学ぶことができるようにします。

 

本年度の重点目標として「児童生徒の主体的に学ぶ力の育成」「地域と連携した学習活動の充実」を設定しています。児童生徒が、「分かる」「できた」「またやってみたい」「この方法であればできる」と思える授業を教職員全員で行ってきたいと思います。

本校教育に対する皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。 

2023年4月