校長挨拶
咲き誇った桜の花びらが鮮やかに風に舞い、枝の先には新緑が芽吹き始め、生命の躍動感が伝わる季節となりました。
本校4年目を迎えました、校長の 清末(きよすえ) 直樹(なおき) です。
今年度も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症が発生して4年目となり、感染者が減少し、ようやく落ち着きを見せる中、新学期を迎えられ、始業式、入学式を終えて、令和5年度がスタートしました。5月には、新型コロナも5類に変更されることを踏まえ、学校においてもマスクの着用などが緩和されます。本校においても、換気や児童生徒間の距離を開けるなどの感染対策を講じた上で、マスクを外して学校生活を送れるようにしていきたいと思います。久しぶりに児童生徒も先生方も顔を見合わせて学校生活を送ることができ、表情豊かな子どもたちの顔が見られることをうれしく思います。また、教育活動の制限も緩和して可能な限り平常の教育活動に戻し、学校行事や校外学習にも積極的に取り組んでいき、児童生徒にとって有意義な学校生活になるように努めていきたいと考えています。
さて、今年度の本校の重点目標は、「主体的な学びに向けた授業実践」「学びの連続性を確保する教育課程の改善」「感染対策、防災体制の強化と防災教育の充実を図り、安全・安心な学校づくり」「働き方改革の取組」の4つの目標を立てて取り組んでまいります。主な取組として、「主体的な学びに向けた授業実践」では、児童生徒が「自分で考え、判断して行動する」ことを実感できるように、指導案を作成して授業改善に取り組むとともに、子どもの主体性を引き出す教材・教具の工夫、ICTの活用を進めていきます。また、「学びの連続性を確保する教育課程の改善」では、昨年度から各教科等を合わせた指導を見直し、各教科を中心とした教育課程を編成しました。小学部では「生活科」を、中・高等部は「社会科」「理科」の指導を取り入れて実践を行っています。昨年度、各学部ごとに作成した年間指導計画を、学びの連続性が図られるように、小・中・高等部で一貫した系統性のある年間指導計画の改善に取り組みます。また、シン「大分支援ブランド」として、作業製品の販売を中心とした地域との連携を図るとともに、地域人材を活用した授業実践を取り入れていきたいと考えています。「感染対策」では、新型コロナの感染者は減少傾向にあるものの、感染者が報告されていることから、引き続き、基本的な感染対策を継続して、安全・安心な学校づくりを目指していきたいと思います。
最後に、本年度も児童生徒293名が在籍する大規模校となっています。大分市内の特別支援学校の知的障がいのある児童生徒が増加しているため、大分県教育委員会では、大分駅上野方面にある旧聾学校跡地に、令和6年度に知的障がい特別支援学校を新設する予定となっています。詳しくは、今後の県教育委員会の説明会がありますが、新設校の設置に伴い校区が再編されるため、一部の児童生徒が転校することになります。この1年でお別れをすることはとても寂しいことですが、大分支援学校でたくさんの思い出を作ってほしいと願っています。
大分県立大分支援学校
校長 清末 直樹